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症例検討会 骨・軟部腫瘍13例
〔症例5〕神経原性肉腫の1例
著者: 折戸隆1 前山巌1 古瀬清夫1 稲田治1 森本兼人1 湯本東吉2
所属機関: 1鳥取大学医学部整形外科 2鳥取大学医学部病理
ページ範囲:P.251 - P.253
文献購入ページに移動I)踵骨部の腫瘍:病理組織学的所見;HE染色では腫瘍細胞は中等度類円形の核をもち,敷石状に増殖していた.一部では腫瘍糸即i包が横に並ぶ様な部位も散見された(図5-1).強拡大では胞体境界は不明瞭で,核分裂像が多数認められた.鍍銀像では好銀線維はほとんど認められず,血管周囲から仲びる程度だった.好銀線維の比較的豊富なところでも管腔形成は認められなかった(図5-2).PAS染色ではごく一部の腫瘍細胞がPAS頼粒をもつだけであった.マッソン三重染色では膠原線維は認められなかった.アルシャンブルー染色では腫瘍細胞問には酸性粘液多糖は認められなかった.
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