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特集 頸部脊椎症(第12回脊椎外科研究会より)
単一椎間固定例からみた頸部脊椎症の神経症状—とくに頸髄症の高位診断について
著者: 平林洌1 里見和彦1 若野紘一1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.409 - P.415
文献購入ページに移動頸部脊椎症やsoft discにみられる頸髄症は,脊髄に加わる機械的圧迫とそれよりさらに広範囲にわたる循環障害によって惹起されることから,神経根症とは異なり,その神経症状はX線上みられる頸椎の病変高位とは必ずしも一致しないとされている.この点すでに安間(1967)9)は,脊髄症を神経根の障害高位で表現することの問題性を提起している.
又,運動と知覚との間にも,gapがあり,この不一致性の要因としては,最近では都築(1983)7)が報告しているように,前根付着部と後根付着部の解剖学的変異があげられている.
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