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特集 頸部脊椎症(第12回脊椎外科研究会より)
頸部脊椎症に対する頸部脊柱管拡大術
著者: 富村吉十郎1 酒匂崇1 森園良幸1 宇都宮健治1 藤善卓朗1 田中信次1 泊一秀1
所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.491 - P.497
文献購入ページに移動頸椎症性脊髄症に対する観血的療法の一つとして,近年服部・平林らにより従来の椎弓切除術にかわって,脊柱管拡大術が考案され,その後諸家により,その術式は多少異なるものの,その有効性が次第に報告されつつある.
脊柱管拡大術は,脊柱の後方要素の一つである椎弓を温存して,従来の椎弓切除術後に生じていた瘢痕や癒着による脊髄の絞扼および脊柱の不安定性を防止して,易損性の脊髄を保護しようとする目的で始められた.しかし,その適応や結果については未だ明白でない点が多い.
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