icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻5号

1984年05月発行

文献概要

論述

下腿骨骨幹部骨折に対するEnder nailing法—開放骨折,遷延治癒,偽関節を中心として

著者: 安藤謙一1 片田重彦1 中川研二1 山田俊明1 久保田研喜1 佐藤正也1

所属機関: 1名古屋保健衛生大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.545 - P.552

文献購入ページに移動
 下腿骨骨折は日常遭遇する機会の多い骨折で,その多くは交通事故などの直達外力により発生する.また下腿骨は被覆する軟部組織が少ないので,開放性になりやすく,外力を受ける程度も大きい.治療としては,PTB cast(あるいはbrace)の導入により,保存的療法の意義が増大しているが,Küntscher nailing, A-O plate固定,創外固定などの手術的療法が行われることも少なくない.一方,骨癒合が遷延する生体側の条件として,Nicoll12)は①comminution,②displacement,③infection,④soft tissue woundの4項目を上げている.これら4条件のある難治例に対しては,上記治療法の選択に苦慮することが多く,また結果として骨癒合が遷延し,salvage手術を必要とする症例も少なくない.我々は,下腿骨骨幹部骨折に対する手術的治療としてEnder nailing法を施行しているが,今回は一般的に治療の難しい開放骨折,遷延治癒,偽関節を中心にして報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら