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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻5号

1984年05月発行

文献概要

論述

有痛性分裂膝蓋骨に対する分裂骨片摘出術と成績

著者: 腰野富久1 大橋義一1

所属機関: 1横浜市立大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.561 - P.569

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はじめに
 分裂膝蓋骨は従来,無痛性でありX線検査にて偶然みつかることが多いとされていたが,有痛性分裂膝蓋骨にもしばしば遭遇し,中には疼痛のため,スポーツ活動,日常生活動作にも支障をきたすものもある.この点,従来より我々は種々の検討を行い,報告してきた8,10).最近では有痛性分裂膝蓋骨の認識もひろがりその報告も多くなりつつある2,3,5,8〜10,13〜15).またその病態に関しても少しずつ明らかになりつつある.これら有痛性分裂膝蓋骨の治療に関しては報告も少なく,一定の見解はみられていない.分裂膝蓋骨による膝痛を他の膝内障によるものと誤診し,後者の処置を行うなどは厳に避けなければならない.
 今回,当科にて行っている外科的治療の術式や術後成績を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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