文献詳細
整形外科を育てた人達 第15回
文献概要
米国に最初に整形外科を欧州より持ち込んだのはW. L. Detmoldである(図1).それは1837年の春であった.Detmoldは1808年12月27日にドイツのHanoverで生れた.父は医師Dr. Johann Heinrich DetmoldでHanover王家の宮廷医をしていた.Detmoldは7人兄弟の二番目であった.環境に恵まれ教育も順調に進み,1830年にはGöttingen大学で医師の資格を得て,Hanoverの近衛兵外科医に任ぜられている.丁度1831年にLouis Stromeyerが皮下切腱術に成功しているので,Detmoldは早速Stromeyerに師事している.師弟の年齢差は僅か4年しかなかった.
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