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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻6号

1984年06月発行

論述

化膿性肩関節炎の診断上の問題点

著者: 鳥巣岳彦1 真角昭吾1 新藤正輝1

所属機関: 1大分医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.626 - P.634

文献概要

 定型的な化膿性関節炎は,急激な疼痛をもって発症し,局所の腫脹,発赤,熱感が著明であり,血沈亢進,白血球増多も認められる.そして混濁した関節液の培養で細菌が証明できれば診断は容易に確定する.しかしここで問題にしたいのは,混濁した関節液の細菌培養が陰性である場合,あるいは単純X線像や関節造影所見で感染が疑われながらも,関節液が混濁しておらず,しかも細菌培養が陰性である場合である.
 当院で経験した副腎皮質ステロイド剤(以下ステロイド剤と略す)の関節内注射後の化膿性肩関節炎の臨床像を検討し,診断上の問題点を明確にしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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