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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻6号

1984年06月発行

論述

軟部腫瘍性病変の圧迫による肘部管症候群

著者: 阿藤孝二郎1 上平用1 大月健二1 林正郎1 山下英男1 山本清司1

所属機関: 1国立三朝温泉病院整形外科

ページ範囲:P.649 - P.657

文献概要

 肘部管症候群は,Feindel8)がcubital tunnel(肘部管)という新語をつくりだして以来,同部に何らかの原因があって生じた尺骨神経障害に対し名づけられた名称である.その原因として,肘部の陳旧性骨折・脱臼,変形性関節症・リウマチなどの肘関節疾患,職業性外傷,先天性奇形,ガングリオン,腫瘍,その他多くの原因が考えられるが,ガングリオン・腫瘍などのいわゆる軟部腫瘍性病変の圧迫によるものの報告は,比較的少ない.
 今回,国立三朝温泉病院にて軟部腫瘍性病変の圧迫による肘部管症候群8症例を経験したので,興味ある3症例について詳しく述べるとともに,それらの臨床症状や治療成績について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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