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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 小児股関節(第22回先天股脱研究会より)

Cleidocranial dysplasiaの股関節変化

著者: 横串算敏1 高橋延勝1 小川考了1 池本吉一1 小野民夫2

所属機関: 1札幌医科大学整形外科学教室 2小樽協会病院整形外科

ページ範囲:P.681 - P.687

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はじめに
 Cleidocranial dysplasia鎖骨・頭蓋異形成症は,従来cleidocranial dysostosis8),dysostosis generalisata3),mutational dysostosis11),osteo-dental dysplasia5)等の名称で報告されてきた疾患である.本症は 1)頭蓋横径の過大な発育と泉門の骨化遅延,2)鎖骨形成不全,3)歯牙の発育不全,それに 4)遺伝性を有することが特徴である.本邦では整形外科,歯科口腔外科,小児科領域での発表があり,本症の臨床所見,遺伝形式等につき検討,報告がなされている1,4,7,14,15).本症が骨盤,股関節の変化をしばしば伴うことは既に知られた事実であるが,これらの発生機序,病態についての詳細な報告はまだない.
 今回,著者らは本症小児の5例と成人の6例について,特に股関節変化に着目してその発生機序,病態について検討した.その結果にもとづき,先天性股関節脱臼にみられる股関節変化の発生機序にも考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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