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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 小児股関節(第22回先天股脱研究会より)

先天性股関節脱臼左右決定因子についての考察

著者: 高橋功1 渡辺真1 柳沢正信1 岩瀬育男1 福田茂1 鈴木信1 秋山精治2

所属機関: 1福島県立医科大学整形外科学教室 2福島赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.689 - P.693

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はじめに
 古来,幾多の先天股脱発生論についての説が百花媚を競うように開花し,それが現在もなお咲き続けているものもあれば,萎れてしまったもの,また再び咲き直したものもある.しかしながら発生論という真理の高峰をめぐって,いまなお同心円上の軌道を限りなく回っている感がぬぐいきれない.本論文の主旨たる股関節脱臼の「左右を決定する因子」をさぐることは,遠大な発生論にかかわる意志は全くないのにもかかわらず,おのずとその論議に足を踏み入れてしまうことになり,緊張感と畏れの前に戦慄すら覚える.今回の調査から先天股脱の左右決定因子について,ひとつの考察を加える機会をえたので諸兄の批判を乞い,あらたな討論開始への契機となれば幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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