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視座
最近考えさせられること
著者: 井上四郎1
所属機関: 1岐阜歯科大学附属村上記念病院整形外科
ページ範囲:P.737 - P.738
文献購入ページに移動われわれ整形外科医の立場から反論すると,具体的な例として,骨折や軟部組織の修復には動かし難い生物的な日数を要するため,ギプスを巻いた時点や松葉杖歩行が可能になった時点で退院させようとする.ところが病人や家族が承知しないことを再再経験するところである."死ぬまで入院させておいてほしい"とか"翌日から仕事に行けるようになるまで入院させておいてほしい"とか頼まれることが少なくない.何故,こんな事態になってしまったのであろうか.思いつく事情を列挙すると,まず,これは悪いことではないが,医療を受けても個人がお金を支払う必要がなくなったこと.生命保険等で入院に限り1日につき5000〜10000円が支払われること.
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