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論述
腰仙部神経根症状の多様性の検討—分岐神経の臨床的意義
著者: 菊地臣一1 蓮江光男1 西山慶治2 伊藤司2
所属機関: 1日本赤十字社医療センター整形外科 2福島県立医科大学解剖
ページ範囲:P.739 - P.747
文献購入ページに移動腰痛や腰仙部神経根症状の責任高位の決定は,神経学的所見と形態学的補助診断法に負うところが多い.我々は責任高位を形態的および機能的に決定するために神経根ブロック4〜6)を用いているが,ときに教科書的には考えられないような知覚障害や麻痺が出現する.このような腰仙部神経根症状の多様性には神経組織自体の変異,神経根周囲組織の変化およびこれら両者間の相互関係が関与している.今回はこのうち分岐神経に焦点を当て,この神経の根症状の多様性に対する役割について検討したので報告する.
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