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論述
腰部脊柱管狭窄症に対する部分的椎間関節切除術
著者: 岡野克紀1 関寛之2 竹松宏2 飯島卓夫2
所属機関: 1筑波大学臨床医学系整形外科 2国立霞ヶ浦病院整形外科
ページ範囲:P.749 - P.754
文献購入ページに移動腰部脊柱管狭窄症に対する観血的治療法としては,現在,広範椎弓切除が最も一般的に行われている5,7).しかし,脊柱の後方部分の構築学的破綻により腰椎不安定をきたすことや,椎弓切除後被膜(post-laminectomy membrane)の原因となることが指摘され8,15),必要最小限度の手術侵襲で効果的な除圧を行うべくさまざまな手術法が提唱されている.
われわれは,1979年以降,本疾患に対し腰椎支持性を温存する手術法として部分的椎間関節切除を行ってきたので,それ以前の広範椎弓切除を施行した症例と比較して,本術式の有用性を検討した.
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