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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻8号

1984年08月発行

文献概要

臨床経験

単純型骨性合指症を合併した先天性絞扼輪症候群の1例

著者: 荻野利彦1 石井清一1 加藤貞利1 塩野寛2

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2札幌医科大学法医学教室

ページ範囲:P.915 - P.918

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 上肢先天奇形の中で,合指症は多指症と並んで最も出現頻度の高い奇形の一つである.これら合指症の中には,短指や欠指などを伴わない単純型合指症10)の外に,acrocephalosyndactylyあるいは,先天性絞扼輪症候群の部分症状としての合指症,および短合指症等が含まれている.以上の各型の合指症の発現機序は,一般に異なっていると考えられている.発現機序の異なった二つの型の合指症が同一症例に合併する場合は,極めて稀である.今回,先天性絞扼輪症候群によるacrosyndactylyと単純型合指症が合併した症例を治療する機会を得たので,両奇形の合併の成立機序に考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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