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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻9号

1984年09月発行

文献概要

整形外科を育てた人達 第19回

Benjamin Collins Brodie(1783-1862)

著者: 天児民和1

所属機関: 1九州大学

ページ範囲:P.1008 - P.1011

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 1783年,Benjamin Collins Brodie(図1)はEnglandの西南部のWiltshire地区の小村Winterslowで生れた.父は教区の牧師で6人兄弟の4番目であった.父の名はReverend Peter Bellinger BrodieでMaster of Artsであった.祖先は北のScotlandの名門であったが1649年にEngland移って来た家系である.
 父は子供の教育を自分自身で行った.その教育は古典について教え,数学もよく教育した.父に負けず子供も勤勉で,よくその激しい教育に堪えた.ところが15歳になった頃,NapoleonがフランスのBoulogneから英国に侵攻作戦を計画していた.これは1798年の事件であったが英国はNapoleonの侵攻を警戒するために,海岸に沿って数ヵ所に厚い壁の監視と防禦のために塔を建設した.これをMartello Tower(図2)と言っている.この塔の監視役を少年Brodieが勇敢に志願したので,国王George 3世から「私の信頼する,愛すべきCollin Brodie」と賞讃されたこともある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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