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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻10号

1967年10月発行

文献概要

臨床経験

先天性軟骨肉腫の1例

著者: 阿部光俊1 清水淳1 小林登2 奥村彰子2

所属機関: 1東京大学医学部整形外科 2東京大学医学部小児科

ページ範囲:P.1015 - P.1018

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 先天性悪性腫瘍は元来稀なものであるが,Wilms腫瘍,神経芽細胞腫,腎混合腫瘍,網膜芽細胞腫等については比較的多くの交献が散見される.これに比べて四肢に原発した肉腫の発生はさらに稀である.Fahey1)(1953)は自験例およびそれまでの発表例2,3,4)18例について簡単に述べているが,このうちでは線維肉腫が最も多く,他に骨原性肉腫,脂肪肉腫,血管肉腫などの症例があつたと述べている.その後も軟部組織の先天性線維肉腫についてはStout5)(1962)4例,原6)(1966)1例等の発表があるが,先天性軟骨肉腫に関する文献は著者が渉猟した限りでは見出せなかつた.
 われわれは最近いろいろな奇形を合併した先天性上腕骨軟骨肉腫を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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