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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻10号

1967年10月発行

文献概要

臨床経験

興味あるFibrous cortical defectと考えられる症例について

著者: 北川敏夫1 浅山滉1

所属機関: 1熊本大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1046 - P.1048

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 線維性嚢腫性骨疾患にはFibrous cortical defect,nonosteogenic fibroma,monostotic fibrous dysplasia,solitary bone cystなどいろいろの疾患がある.
 JaffeによればFibrous cortical defectは多くは大腿骨骨幹部の遠位部に生じ,組織学的には骨膜より発生したと思われる線維性結合織よりなつており,時に比較的小な多核巨細胞がみられる.Non-osteogenic fibromaは病変は骨皮質のみにとどまらず骨髄へと広がり,疼痛その他臨床症候を示すことがあり,組織学的には結合織細胞を主体とし,血管新生や多核巨細胞あるいはリポイドを含む泡状細胞が出現する.骨形成はない.今回われわれは成人の脛骨骨皮質内に生じたX線学的,肉眼的にFibrous cortical defectと考えられた症例で組織学的に結合織細胞,結合織線維の中に石灰化不充分な骨梁の著明にみられた症例を経験したので,この例について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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