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臨床経験
頸椎後縦靱帯骨化の8症例
著者: 下村裕1 福田真輔1 大田寛1
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科教室
ページ範囲:P.1145 - P.1153
文献購入ページに移動頸椎の後縦靱帯石灰化ないし骨化については1960年,月本1)が脊髄圧迫症状を呈した脊椎管内仮骨の剖検例を報告し,さらに1961年,鈴木2)らが頸椎椎体後縁と明らかに境界を有する本体不明な均等棒状陰影についての7症例を報告して以来,逐次報告例数も増加している.
1962年寺山3)らは同様な異常陰影のある症例の剖検所見を発表し,その陰影は後縦靱帯の骨化であることを確認してこれを「頸椎後縦靱帯骨化症」と命名した.続いて寺山10)らは本症6症例を記載して,本症を椎間板脱出との関連においてその発生病理を理解しようとした.
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