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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻11号

1967年11月発行

文献概要

海外だより

韓国における整形外科の現況について

著者: 禹濟仁1

所属機関: 1国立全南大学校医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1170 - P.1172

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 韓国での整形外科が,一般外科(General Surgery)から完全に分離,独立して,新しい学問として目ざましい発展をきたしたのは,第二次世界大戦後であり,特に1950年勃発した韓国動乱により,アメリカから持続的援助がありましたが,その時戦争外科(War Surgery)すなわちTraumatic Surgery(外傷外科)が急速に発達し始め,この方面の研究には先進国の教えによつて特別なる考慮と研究が必要であることを痛切にしかも身近かに感じ,その結果1956年整形外科学会の創立を見たのであります.ですから約10年の短い歴史を持つているので,その内容が,目立つて新しい所があるのでもなく,ただ長い歴史を誇る他国の学会の業績を熱心に追求し,それを臨床に応用する程度でありますが,時には韓国固有の,そして症例の比較的多い疾患に対する治療方針には,多少とも独創性があることを指摘したいのであります.
 整形外科の発達といたしましては,学会創立以前では,整形外科は一般外科の一分科として,いわゆる四肢外科という名の下に教育されておつたために,充実した専門的教育は全然不可能であり,重要視せられなかつた学問であることは,事実でした.私自身20年前の学生時代を顧るに,一般外科の講義が長びき,四肢外科の講義では外科各論で重要なところだけ抜いて,数時間聞いただけでした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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