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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻12号

1967年12月発行

文献概要

視座

異物の使用とその開発に思う

著者: 片山良亮12

所属機関: 1東京慈恵会医科大学 2東急病院

ページ範囲:P.1179 - P.1179

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 私が人工骨頭を使用しはじめてからすでに15年を経過します.当時,私は,こんなに大きな異物を人体内へ埋蔵してよいものだろうかと心配しました.私の作つた人工骨頭は合成樹脂で被包してありますが,合成樹脂は人体組織と相当によい親和性のあることを動物実験で証明してあつたとはいいながら,人工骨頭はなんといつても大きいですから,使用にあたつては随分,心配し,慎重な態度をとつたつもりであります.
 しかし,心配するほどのこともなく,人工骨頭が異物として有害に働いた症例をしりません.それのみでなく,人工骨頭の脚部が骨髄腔へ刺入されている部分では周囲に骨が新生し,周囲組織と実によく親和します.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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