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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻12号

1967年12月発行

文献概要

臨床経験

陳旧性先天股脱における骨切り後の関節強直について

著者: 吉沢英造1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1235 - P.1244

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はじめに
 英国においてMcMurray(1935)およびMalkin(1936)が変形性股関節症に対する一手術法として,いわゆるproximal femoral osteotomyをそれぞれ独立した論文として発表した.これが変形性股関節症に対し本格的に行なわれた骨切り術の最初である.McMurrayは大転子下端より小転子上端に向かい約40°の角度で骨切りを行ない,中枢骨片を内転させると同時に末梢骨片を内方に移動し臼蓋下縁につき当て,末梢骨片上端で体重の一部を支えようとしている.その後Osborne & Fahrni(1950),McFarland(1954),Wardle(1955),Campbell & Jackson(1956),Adam & Spence(1958),Nissen(1960),Robins & Piggot(1960),Nicoll & Holden(1961)ら多くの人々により追試がなされ,いずれも好結果を得ている.さらにPauwels(1951)が股関節を力学的な面から解析し,股関節症病因の解明に努め,筋張力を加味し,関節の適合性を改善するような骨切りの必要性を説いて以来,種々なる転子間骨切り術が盛んに行なわれるようになつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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