文献詳細
検査法
文献概要
肩関節造影法は,棘上筋,棘下筋,小円筋,肩甲下筋の4つの筋よりなるいわゆるRotator-Cuff腱板の断裂の診断を確定するために主として行なわれてきたが,その他,上腕二頭筋長頭腱断裂,肩関節硬着に対して,また,われわれは弾擁肩の弾撥部位の決定に本法を利用している.
本法は肩関節疾患に対する先駆者Codman(1934)が,棘上筋の不全断裂に対して関節腔内に造影剤を注入して診断をしうることを述べたが,実際に行なつたのはOberholzerで,彼は肩関節脱臼の研究に本法を利用している.Lindblom(1939)とPalmerは本法を腱板断裂の診断に始めて応用したが,以後Frostad(1942),Kernwein(1957),Naviaser(1962)などの研究が報告されている.本邦においては,肩関節造影の研究は極めて少ない.われわれは昭和37年以来,本法について研究を行ない,昭和39年,中部日本整形災害外科7巻1号にその大略を発表したが,今度,さらに研究を続け,得るところがあつたので,実施方法,所見をここに述べる.
本法は肩関節疾患に対する先駆者Codman(1934)が,棘上筋の不全断裂に対して関節腔内に造影剤を注入して診断をしうることを述べたが,実際に行なつたのはOberholzerで,彼は肩関節脱臼の研究に本法を利用している.Lindblom(1939)とPalmerは本法を腱板断裂の診断に始めて応用したが,以後Frostad(1942),Kernwein(1957),Naviaser(1962)などの研究が報告されている.本邦においては,肩関節造影の研究は極めて少ない.われわれは昭和37年以来,本法について研究を行ない,昭和39年,中部日本整形災害外科7巻1号にその大略を発表したが,今度,さらに研究を続け,得るところがあつたので,実施方法,所見をここに述べる.
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