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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻4号

1967年04月発行

文献概要

シンポジウム 関節リウマチの治療

温泉療法(附・理学療法)

著者: 矢野良一1 時枝正昭1

所属機関: 1九州大学温泉治療学研究所内科

ページ範囲:P.395 - P.403

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はじめに
 慢性関節リウマチ(以下RA)の治療にとつて理学療法が極めて重要であることは,内外のリウマチ研究諸家のひとしく認めるところである.ことに温泉療法については,その適応中リウマチ疾患が王座を占めるといわれる.
 RAの理療に属する主なものは,温泉療法,水治療法,電気療法,光線療法,マッサージなどであるが,アメリカなど温泉の少ない国においてはむしろ水治療法などが重要視されており,リハビテーション医学の成果のかげにかくれて,温泉療法の効果が等閑視される傾向すら生じている.ただしアメリカ人は欧州の温泉地へ治療に行つている.日本は有数の温泉国であり,また後述するごとく温泉は淡水と異なつたすぐれた数多くの医治効果を有するところから,本邦ではRAに対してもつと積極的に有効な利用がなされるべきであろう.そして温泉を新しいリハビリテーション医学の中で生かすべきことは,当科の多年の経験によつて明らかであることを断言する.本稿においては,われわれの従来の著述とおもむきを変え,後述の如く,多くの写真をもつて実施法に重点を指向した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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