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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻4号

1967年04月発行

文献概要

手術手技

脛骨幹部骨折の治療

著者: 天児民和1 杉岡洋一1

所属機関: 1九州大学医学部

ページ範囲:P.443 - P.451

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 脛骨々幹部骨折は頻度の高い骨折である.また治療技術の良否によりその成績にも大きな差違がある.更に軟部組織が少ないことは骨折治癒には不利であるが手術操作は甚だ容易である.それで手術が多く行われるがその術式は多く,選択に迷うし,また日々新しい技術が開発せられているのも事実である.
 観血的骨接合術の目的は,確実な整復と固定により自然治癒機序を助け治療日数の短縮,関節の拘縮,骨筋肉の萎縮を防止し早期に社会復帰させることであり,その為多くの手術法,固定機具が登場し,批判されて来た.しかし,骨折の種類・部位・術者の経験・手術室の設備により最も適当な方法が選ばれるべきで,例えばKüntscher髄内固定法が優れているが,その目的をよく理解して確実に原法に忠実に手術すべきでこれにはある程度の設備が必要である.これを余りに簡易化すると充分な効果が挙らない.昭和34〜37年間に当教室で取扱つた106例,112下腿の脛骨々幹部骨折があるが各種の術式を試みたのでその手術法の変遷と成績を紹介したいと思う.その例数は皮下骨折42例,(46下腿),開放骨折39例,(40下腿),仮関節及遷延治癒骨折25例,(26下腿)である(第1表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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