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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻5号

1967年05月発行

文献概要

シンポジウム Ewing腫瘍とその周辺

骨髄細網肉腫とEwing腫瘍の病理

著者: 小島瑞1

所属機関: 1福島県立医科大学病理学教室

ページ範囲:P.509 - P.516

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 ご承知の如く,Ewing腫瘍は極めて稀な腫瘍でありまして,私自身僅かなしかも断片的な経験しか持合せておりません。それで,Ewing腫瘍とは一体どんなものか,そうしてどういつた組織学的特徴があつたら自信をもつてEwing腫瘍と断定してよいものか,これが私の年来の願望でありました.今回本腫瘍のシンポジアムの演者に御指名頂きましたのを機会に,初めて可成り多数の剖検材料を一度に観察することが出来ました.そして,Ewing腫瘍はやはり存在するものであるということ,そして可成り顕著な組織学的特徴を示すものであるということを確めることができましたので,既に云い古された所見の数々ではありますが,再確認の意味で申し述べる次第であります.
 骨髄性細網肉腫もまたEwing腫瘍に劣らず稀な腫瘍でありまして,赤崎先生の1952年の御報告では剖検例1例,生検例1例が紹介されているに過ぎません.Ewing腫瘍の本態に関する問題の中で,Ewing腫瘍と骨髄性細網肉腫との関係が最も大きな問題の一つとされておりますことから,今回Ewing腫瘍と共に骨髄性細網肉腫の実態,特に組織学的特徴を把握すべく努めてみました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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