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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科2巻5号

1967年05月発行

文献概要

シンポジウム 骨肉腫の治療および予後

骨の悪性腫瘍にたいする放射線療法の効果

著者: 前山巌1

所属機関: 1国立がんセンター病院整形外科

ページ範囲:P.557 - P.564

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 骨に発生する悪性腫瘍は大別して原発性のものと続発性のものとがあり,それぞれ異つた起源を有する各種の細胞に由来しているので,これらの腫瘍細胞の放射線感受性もその程度に相違があり,そのいかんによつてそれぞれの骨腫瘍にたいする放射線治療の効果が大きく左右されることはいうまでもない.
 一般に,骨髄系の細胞に由来するプラスマ細胞腫すなわち骨髄腫や,細網肉腫あるいはなおその起源についてはかなりの問題点を残しているユーイング肉腫等,所謂円形細胞肉腫に含まれる一群の腫瘍は,最も著しい放射線感受性を示す代表的な原発性骨腫瘍であり,一方,骨芽細胞や軟骨細胞よりなる骨肉腫や軟骨肉腫は,従来,放射線治療に最も強い抵抗を示すものの一つとして挙げられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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