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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻1号

1985年01月発行

文献概要

論述

造影剤を用いたCTによる膝蓋大腿関節の検索

著者: 鈴木堅二1 千葉光穂1 森田裕己1 菊池俊彦1 島田洋一1 山本正洋1 戸沢一馬2

所属機関: 1秋田大学整形外科 2公立角館病院整形外科

ページ範囲:P.4 - P.12

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 抄録 目的:膝蓋大腿関節の関節軟骨の病態を検索するため,造影剤を用いたCT scanningにより検討した.対象:膝蓋骨周辺の疼痛を主訴とする15症例について検索した.方法:膝関節に造影剤と空気を注入後直ちにCT scanningを行い,関節軟骨の形態や適合性について観察した.結果:関節面での造影剤の浸漬像や不規則像から,関節軟骨軟化症や変形性膝関節症における病巣の広がりや深さを推定することができる.また関節軟骨の厚さの計測も可能である.従来,膝蓋大腿関節の適合性は骨性の測定法により論じられてきたが,膝蓋骨自体の個体差や関節軟骨の形態の特殊性を考え合せると軟骨面を含めた適合性の検討が重要と思われた.結語:造影剤を用いた膝関節のCT scanningは手技も容易であり侵襲も少なく,膝蓋大腿関節の検索において有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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