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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻1号

1985年01月発行

文献概要

論述

変形性膝関節症におけるC. T. scanを用いた膝周囲筋の解析

著者: 鈴木伸治1 小野沢敏弘1 柴田稔1 山下泉1 吉村信一朗1 村岡俊一2 浅野章3

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室 2旭川医科大学第一病理 3旭川医科大学放射線科

ページ範囲:P.13 - P.19

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 目的:変形性膝関節症(以下膝O. A.)における大腿四頭筋の筋力低下及び筋萎縮は,その成因,病態に重要な意義を有すると考えられる.我々は従来より膝関節周囲筋の筋電図学的検討を行ってきたが,今回C. T. scanを用い興味ある結果が得られた.対象と方法:正常群は19例26膝,膝O. A.群は全て内側型で17例30膝,R. A.群7例14膝である.膝上10cmのC. T.像から各群の筋断面積とdensityを測し各群について比較検討した.結果:膝O. A.群において筋断面積では大腿四頭筋にのみ著しい減少がみられ,屈筋群では比較的保たれていた.筋のdensityでは半膜様筋と大腿二頭筋長頭に著しい低下がみられ,筋腹全体が脂肪性のdensityに置き換わっている例も少なくなかった.これらは膝O. A.の成因として無視できない意義があるものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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