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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻1号

1985年01月発行

文献概要

論述

大腿骨骨切り術後の臼蓋嘴部骨棘形成について

著者: 山口秀夫1 増田武志1 東輝彦1 長谷川功1 高橋賢1 松野丈夫1 平井和樹2 深沢雅則3 紺野拓志4

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科 2北海道整形外科記念病院 3札幌鉄道病院 4国立西札幌病院

ページ範囲:P.21 - P.27

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 抄録:変形性股関節症における大腿骨骨切り術後の臼蓋嘴部骨棘(roof osteophyte)の形成と予後の関係を検索した.対象は大腿骨骨切り術73例である.Roof osteophyteの変化を増加型,不変型,非形成型の3型に分類し,臨床症状およびX線所見の改善度との関係,および術前のX線計測(CE角,AHI,AC角)との関係について検討した.増加型,不変型,非形成型はそれぞれ,26.0%,15.1%,58.9%であった.増加型は非形成型に比較し,術後の疼痛およびX線所見の改善が著しかった.また,増加型は非形成型に比較し,術前のCE角,AHIが大きく,AC角が小さかった,すなわち,大腿骨骨切り術後にroof osteophyteの形成される症例の予後は非常に良く,術前に骨頭の求心性が比較的良く臼蓋のあまり急峻でない症例でroof osteophyteの形成傾向が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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