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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻1号

1985年01月発行

文献概要

論述

切断術後のControlled Environment Treatment(C. E. T)の経験—C. E. Tの紹介とその成績

著者: 市橋研一1 中島咲哉1 小林勝1 沢村誠志1

所属機関: 1兵庫県リハビリテーションセンター附属中央病院

ページ範囲:P.29 - P.35

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 抄録 目的:四肢切断術後の創の良好な一次治癒をいかに獲得するかは重要な問題であるが,近年バージャ病・糖尿病など切断術後創管理の困難な症例が増加しつつある.我々は,1969年に英国で開発されたControlled Environment Treatment(環境制御治療—以下C. E. Tと略す)は,切断術後創管理の困難な症例にも有効と考え,若干の治療経験を得たので,その紹介を兼ねて報告する,対象:バージャー病4例,ASO 2例,糖尿病性壊疽1例,骨肉腫1例,外傷1例,慢性リンパ性浮腫1例,Hereditary Sensory Neuropathy 1例であった.方法:上記11例に12回の使用を経験し,慢性リンパ性浮腫およびバージャー病の2例に保存的使用を行った.他は術後症例であった.結果および結語:浮腫軽減,疼痛抑制に効力を発揮し,外部から創観察可能であるなど利点を列挙した.C. E. Tは切断術後創管理に有効であり,今後の普及を期待したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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