icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻1号

1985年01月発行

文献概要

臨床経験

観血的治療を行なったOs odontoideumの3例

著者: 伊藤淳二1 原田征行1 近江洋一1 大竹進1 植山和正1 中野恵介1 金子雅1 星忠行1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.47 - P.51

文献購入ページに移動
 抄録:Os odontoideumの環軸椎間における不安定性と手術術式の選択,術前・術中・術後の固定法について,考察を加えて報告する.症例は3例で,2例に前方固定法,1例には前後同時侵襲による環軸椎固定法を施行した.また,術前より術後にかけての外固定法としてはHalo-vestを装着した.環軸椎の不安定性の小さい症例では,前方固定法のみで良好な固定を得たが,不安定性の大きい症例では偽関節を認めた.また,不安定性の大きい症例でも,前後同時侵襲による固定法を施行した症例では良好な固定を得た.したがって,環軸椎間の不安定性の大きいOs odontoideumに対しては,前方固定法に加えて同時に後方固定法も行なった方のが良好な結果を期待できる.また,術前の整復,整復位の保持,術中・術後を通じての固定にはHalo-vestがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら