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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻1号

1985年01月発行

文献概要

臨床経験

小指P. I. P.関節chronic recurrent dislocationの1例

著者: 平山隆三1 末松典明1 多田博1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.89 - P.92

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 抄録:近位指節間関節(P. I. P.関節)の過伸展損傷はスポーツ外傷時などに屡々起るが,掌側板の断裂は見逃されやすく,安易に治療されると長期にわたって徐々に変形が進行し,P. I. P.関節の過伸展変形,指はswan neck変形を呈してくる.過伸展変形が進行増悪するとchronic recurrent dislocationを呈するようになり,過伸展位からの屈曲は自力では不可能となり隣指を重ねて屈曲するようになる.また有痛性のlockingを伴いA. D. L.上障害になってくる.この変形に関しては1929年Kaplanが最初に報告して以来,脱臼骨折などに伴う過伸展変形の発生治療に関する報告を散見するが,骨折を伴わない長期間にわたり徐々に進行したchronic recurrent dislocationの報告は少ない,我々はこの1例を経験し観血的治療を行う機会をえたので,その発生病態,治療,術後経過につき文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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