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雑誌目次

雑誌文献

臨床整形外科20巻10号

1985年10月発行

雑誌目次

視座

整形外科認定医制度に思う

著者: 井村慎一

ページ範囲:P.1125 - P.1125

 昨今,学会,研究会,また中央,地方を問わず,日本整形外科学会教育研修講演会花盛りの感があり,誠に御同慶の至りであります.
 私事を申し上げますが,12〜13年前西ドイツに滞在していた折,ドクターからお前はFacharztかと尋ねられたことがあり,どう返答したものかと迷ったが,いや整形外科医になって10年以上経っているのだからFacharztだろうと思い,"Ya"と答えたことがあります.またある所でコロンボ大学の講師に日本における整形外科卒後研修のことを聞かれたこともあります.この時も私の今までの過し方を考えてみても明確に答えることができず,日本には現在の所専門医制度というシステムはまだ決っていないのだと言ったのだが,不思議であったらしい.ちなみに私が渡欧する前年,日本整形外科学会総会において専門医制度が凍結され,確か翌年には廃案となったと記憶しています.

論述

人工股関節再手術の手術方法と臨床成績

著者: 奥村秀雄 ,   山室隆夫 ,   上尾豊二 ,   笠井隆一 ,   田中清介

ページ範囲:P.1126 - P.1134

 抄録:人工股関節置換術の術後経過中,種々の合併症のために,再手術を必要とした40関節を対象に再手術方法と臨床成績を検討した.ソケットのゆるみを生じた臼蓋部には,骨菲薄化と骨欠損を認め,臼蓋荷重部および臼底に積極的に十分な骨移植を行って,解剖学的構築を再建することが重要と考えられた.Femoral componentのゆるみを認める症例では,大腿骨近位部の骨皮質の菲薄化を認め,long stemにて再置換した.大転子のdetachmentの症例では,wiringの工夫と大転子meshの使用が必要であった.感染をきたした症例では,抜去術にて感染は沈静化したが,脚長差と筋力低下等の解決すべきADL上の問題を残した.再置換術を施行した症例の臨床成績は,日整会股関節評価点数で,平均82点と良好であった.X線学的検査にて,移植骨は生着し,collapseは認めなかった.骨移植を施行しなかった1症例にmigrationを認めた以外は,ゆるみを認めず良好であった.

両側変形性股関節症に対する大腿骨骨切り術—非手術側への影響からみた適応と限界

著者: 石丸晶 ,   安藤御史 ,   後藤英司 ,   井上謙一 ,   竹光義治

ページ範囲:P.1135 - P.1142

 抄録:1)両側変股症に対する片側骨切り術の適応と限界を明らかにする目的で,両側変股症の片側にBombelli外反伸展骨切り術を行い,術後1年以上経過した14例について,非手術側に与える影響を検討した.
 2)術後,非手術側が支持脚となり得ず悪化をきたし,骨切り術の適応とならないのは,非手術側骨頭にatrophyが強い症例であった.具体的には,40歳以上で,関節症病期が進行期以上,かつ,骨頭が球形ないし球形に近く骨頭の内・下方の骨梁に菲薄化の強いものである.
 3)非手術側に改善が期待されるのは,病期や年齢にかかわらず,楕円骨頭で,骨頭ことにその内側および臼蓋の骨棘が発達しhypertrophicなもので,このような股関節に,手術側内転拘縮の緩和などにもとづく骨盤傾斜の変化によって,外反効果が及ぶものである.

膝関節障害における大腿四頭筋萎縮について

著者: 中村利孝 ,   渡会公治 ,   宮下裕芳 ,   河原元 ,   黒沢尚

ページ範囲:P.1144 - P.1151

 抄録:膝疾患により生ずる大腿四頭筋萎縮が疾患や症状により異なるか否か,筋線維のtype別構成比に変化を生ずるか否かを検討した,対象は年齢構成の比較的そろった前十字靱帯損傷,前十字靱帯と半月の合併損傷,半月損傷,側副靱帯損傷の計112例である.手術時採取した外側広筋の生検標本を組織化学的に観察し線維タイプ別に検討した.筋線維サイズの測定は短径法を用い,萎縮の程度は平均径および萎縮線維の占める割合で比較した.外側広筋のtype 1線維の占める割合は38.6±12.0%であり,健常成人に比し低値であった.Type 1線維の萎縮は前十字靱帯損傷および前十字靱帯と半月の合併損傷にのみ認められた.Type 2線維の萎縮はどの疾患にも共通して認められた.Type 2線維の萎縮は筋活動度の低下による非特異的変化であるが,type 1線維の萎縮は前十字靱帯不全と関係深い変化と思われる.

棚障害の切除,非切除例の比較検討

著者: 西島雄一郎 ,   山崎安朗 ,   東田紀彦

ページ範囲:P.1152 - P.1156

 抄録:棚障害の非切除例13例13膝と,鏡視下切除例27例32膝の予後成績を検討した.非切除例は優,良合わせると62%で,切除例のそれは81%であった,疼痛改善までの期間は切除例の方がはるかに短期間であった.年齢と予後との関係を見ると,10歳〜20歳台では切除,非切除例とも予後は良好であるが,30歳台以降になると,不可例の方が多かった.榊原の分類から見た棚の正常と予後との関係を見ると,B型は切除,非切除例とも予後は良好であり,C型では,非切除例より,切除例の方が予後良好であった.A型の予後は切除,非切除例とも予後良好とは言えなかった.以上の結果から棚障害の手術適応を論じれば,10〜20歳台のB型の棚障害は必ずしも切除する必要はないが,C型の棚は切除すべきであろう.A型の棚や,30歳台以降の棚症例は棚障害の診断そのものに問題があることが多いので,その手術適応の決定には細心の注意が必要である.

肘関節上腕骨小頭部離断性骨軟骨炎の発生動態についてのレ線学的検討

著者: 前沢祥司 ,   室捷之 ,   錦見純三 ,   伊藤裕夫 ,   伊藤茂彦 ,   水野直門 ,   森宗茂 ,   山下弘

ページ範囲:P.1157 - P.1163

 抄録:〔目的〕肘関節離断性骨軟骨炎の病巣占拠部位をレ線学的に検討し,肘関節の運動と病巣の関係を追求した.〔対象〕19例20関節で全例男性,スポーツ歴は19例中13例が野球であった.〔方法〕初診時レ線像について,正側両像で上腕骨小頭部を四等分して病巣の占拠部位を検索した,更に,側面像で,上腕骨長軸と病巣の両端を結ぶ垂直二等分線のなす角αを測定し,肘関節屈曲角とした.〔結果〕正面像では,病巣が中・外1/4に及ぶものが95%で大部分を占め,側面像では中・後1/4に及ぶものが61.1%で多かった.また,角αは,平均48.3°であり,15°ずつに区分すると45°〜60°を占めるものが約半数であった.〔結語〕以上より本症では,肘関節約50°屈曲位で好発し,病巣は正面像において中・外1/4が,側面像において中・後1/4の部位が主として障害されていると考えた.

末梢神経鞘腫の治療経験

著者: 鈴木勝美 ,   須藤啓広 ,   舘靖彦 ,   杉山修一 ,   藤澤幸三 ,   荻原義郎 ,   太田健二 ,   関口和夫 ,   石上陽一 ,   加藤明

ページ範囲:P.1165 - P.1170

 抄録:過去10年間の末梢神経鞘腫例がreviewされた.症例は21例(多発例を含めて上肢13例.下肢9例)で,平均年齢は50.4歳,症状初発より手術までの期間は平均3.1年であった.初発症状は無痛性腫瘤が14例,有痛性腫瘤あるいは疼痛が5例,知覚障害が2例であった.初診時の神経学的所見では知覚障害が4例に認められ,運動障害は2例に認められた.術前検査として動脈造影が行われた5例中3例では当初悪性腫瘍が疑われたが,この3例はいずれも腫瘍の最大径が4cm以上の比較的大きな腫瘍であった.また,CT scanが行われた6例ではいずれも腫瘍の解剖学的部位・大きさ・周囲との関係を検討するうえに有効であった.治療に関しては,神経鞘腫は神経幹からの摘出が可能であることは諸家が指摘している通りであり,我々の症例でも神経幹から発生していた17例のうち生検しか行われなかった1例を除く16例では神経を温存したまま腫瘍の摘出が可能であった.

手術手技シリーズ 脊椎の手術・30

胸椎および胸腰椎の手術 脊椎腫瘍に対する手術—椎体全剔出術について

著者: 原田征行

ページ範囲:P.1171 - P.1179

はじめに
 脊椎腫瘍の手術的治療は腫瘍が良性か悪性かによって異なる.腫瘍が脊髄,神経根を圧迫し麻痺症状を来たしたものではその腫瘍を切除しなければならない.腫瘍による病的骨折があれば疼痛が強く,また骨折片が脊柱管内に突出し脊髄を圧迫する場合も手術的な適応がある.
 良性腫瘍では外骨腫などが脊柱管内に及んだときは脊髄圧迫症状を呈するので腫瘍を全剔出すべきである.軟骨腫,良性骨芽腫などで腫瘍が大きく,疹痛・機能障害の原因となれば切除すべきである.類骨腫は関節突起に多く発生し強い自発痛もあり,側彎を示すこともあり,診断が確定すれば切除すべきである.椎体に発生する巨細胞腫,動脈瘤様骨のう腫,血管腫は病的骨折を起こし易く手術適応となる.

手術手技 私のくふう

腰部脊柱管狭窄の選択的除圧術

著者: 菊地臣一

ページ範囲:P.1180 - P.1190

 抄録:腰部脊柱管狭窄の選択的除圧術を紹介した.本手技の理論的根拠は解剖学的背景と臨床的事実の二つより成立している.解剖学的背景としては,脊柱管の狭窄部位はinterarticular segmentにあり,黄靱帯の切除により除圧が達成されるという事実がある.臨床的事実としては,本症は自覚症状・他覚所見より3群に大別できる.すなわち,馬尾障害を呈する群,神経根障害を呈する群および前二者の合併している群である.また,これらの責任高位はいずれも単一椎間である.以上の事実を基礎に,馬尾型には1椎間のlaminotomy,神経根型には単一神経根(両側例を含む)のnerve root unroofingおよび混合型にはlaminotomyとnerve root unroofingを行う.これらの手技により,従来のwide laminectomyと同様な除圧効果を期待できる.

整形外科を育てた人達 第31回

Friedrich Trendelenburg(1844-1924)

著者: 天児民和

ページ範囲:P.1192 - P.1195

 Trendelenburgは整形外科の専門医ではないが一般外科医として傑出した存在であった.しかし整形外科において股関節の診断には彼の名を冠した症候がある.すなわちTrendelenburg症候である.これは中・小聲筋の機能低下があると患肢で起立し,健側股関節を屈曲すると健側の骨盤が沈下する現象をTrendelenburgが先天性股関節脱臼の診断上重要な症状として1895年に報告している.それゆえに整形外科においてもTrendelenburgの名は忘れることができない.また,下腹部の手術の場合,骨盤を頭部より高く傾斜して手術台に患者を置くが,これをも彼の名を冠してTrendelenburg Positionという.彼は19世紀末から20世紀の初期の有能な外科医であった.

臨床経験

Pelvic kidneyを伴った膀胱外反症の1例

著者: 城守国斗 ,   榊田喜三郎 ,   日下部虎夫 ,   葛原啓

ページ範囲:P.1197 - P.1200

 抄録:我々は膀胱外反症にpelvic kidney(骨盤内腎)を伴った極めて稀な症例に対し,腸骨骨切り術を含めた膀胱再建術を施行したので若干の考察を加えて報告する.
 症例:1歳2カ月の男児.生下時より膀胱腸裂,尿道上裂,停留睾丸,鎖肛,恥骨結合離開,pelvic kidneyと種々の奇形を合併していた.我々は本児に対し一期的手術として腸骨骨切り術を行い,二期的手術として恥骨結合整復固定術および膀胱再建術を行った.術後9カ月の現在,股関節のROMは良好であり歩容等整形外科的には改善が認められたが膀胱粘膜が軽度再翻転している.

Idiopathic Chondrolysis of the Hip(特発性股関節軟骨融解)—自験例および文献的考察

著者: 永田善郎 ,   中村利孝 ,   鴨川盛秀 ,   中村茂 ,   二ノ宮節夫

ページ範囲:P.1201 - P.1206

 抄録:Idiopathic chondrolysis of the hipの3例を経験し臨床的および文献的検討を行った.症例1;13歳男,左股関節罹患,筋解離術,試験的関節切開術を行いその後経過順調である.症例2:13歳男,右側罹患,3年の経過で自然軽快した.症例3;11歳女,右側罹患症状不変例.症例1の病理像は軟骨辺縁が不整で表層にerosionや一部脂肪変性部があり,表面には線維結合織の増加がみられる,軟骨組織がその線維組織の浸潤をうけ一部軟骨細胞が島状に取り残されている.これより本症は軟骨細胞の壊死膨化よりもまず基質が何らかの原因で融解されるのが発症の起点であると考えられた.文献的には68症例71関節の症例をみる.諸外国では1:6で女性に好発するのに対し,本邦ではほぼ男女同数であった.予後は半数は自然強直になるが症例1,2のごとく,症状軽快例も存在する.

痛風結節による手根管症候群の1例

著者: 吉岡誠 ,   平沢泰介 ,   勝見泰和

ページ範囲:P.1207 - P.1210

 抄録:我々は身体各所に大小多くの痛風結節を有し,右手関節部に生じた結節により手根管症候群をきたした症例を経験した.症例:52歳男性.現病歴:昭和32年頃右足関節の急性関節炎発作にて痛風が発症し,以後身体各所に痛風結節を生じてきた.昭和57年右母指示指中指にしびれ感が出現し,昭和58年当科を受診し痛風結節による正中神経の圧迫が疑われ入院した.入院時所見:右手関節部屈側に3×2cmの腫瘤を触れ,X線像にても明瞭に認められた.正中神経の知覚神経伝導速度(sensory nerve conduction velocity,SCV)は健側と比べて低下し,血中尿酸値は10.8mg/dlと高度の高尿酸血症を示した.手術所見:正中神経は結節と屈筋支帯により絞扼されており,同部は紙様に薄くなり充血していた.痛風結節は比較的容易に摘出できたが,一部示指の深指屈筋腱実質内にも沈着していた.術直後より知覚域の改善を認めた.
 以上の症例に対して,尿酸塩の沈着の機序を中心に若干の考察を加えた.

Tarso-Carpal Osteolysis with Nephropathyの1例

著者: 宮渕龍雄 ,   保田勉 ,   佐藤雅人 ,   赤司俊二 ,   羽鳥則夫

ページ範囲:P.1211 - P.1214

 抄録:手根部および足根部の進行性骨融解像を主徴とする疾患tarso-carpal osteolysisは極めて稀である.我々はこの疾患と思われる1例を経験した.症例:7歳男児,主訴は手,足の変形および機能障害.家族歴,既往歴には特記すべきことなし.現病歴:1歳時より蛋白尿出現し,他医にて腎不全に対して人工透析を施行していた.昭和58年4月,治療,就学目的にて当センター入院,X線所見:両手関節部において手根骨の消失,両足関節部では足根骨の消失がみられた.その他中手骨,尺骨近位,遠位端,鎖骨遠位端にも骨融解像がみられた.Tarso-carpal osteolysisは病態,病因がいまだ明らかではない.我々は本症例に検討を加え,若干の文献的考察を加え報告する.

脛骨に発生したOssifying Fibromaの1例

著者: 山口重嘉 ,   久芳昭紘 ,   白石光一 ,   藤樹宏

ページ範囲:P.1215 - P.1217

 抄録:私共は,脛骨に発生したossifying fibromaの1例を経験したが,本疾患とfibrous dysplasiaとの異同については,現在も議論の多いところである.症例は11歳の女.小学生で,59年1月,右下腿を打撲し,同部に自発痛,夜間痛を認めて来院した.59年3月,同部の病巣切除,骨移植を行った.臨床的にagressiveな経過をとり,X線所見にて骨皮質に多嚢胞性の陰影を呈し,病理組織所見では,線維性基質の中に骨梁形成をともない同じ線維性骨疾患たるfibrous dysplasiaとは違って,その構成細胞には,骨芽細胞活性を伴った骨の層板状構造の出現を認めossifying fibromaと診断した.

膝蓋骨化膿性骨髄炎の1例

著者: 浪花紳悟 ,   前山巌 ,   山上剛 ,   根津勝 ,   松井美房

ページ範囲:P.1219 - P.1222

 抄録:9歳男児で発熱と左膝関節痛を初発症状とし,X線上初診時より左膝蓋骨近位端に骨透亮像を示す症例を経験した.血液学的に炎症所見,シンチグラフィーにて膝蓋骨に異常集積,CTにてlow density areaを認めた.病変部より菌の同定は不能であったが,同部の組織学的検索にて非特異的炎症像を認め保存的治療(安静と抗生剤の投与)にて良好な経過をとった.
 以上より比較的稀とされる膝蓋骨骨髄炎と診断した症例を報告すると共に急性骨髄炎ではX線上発症より2〜3週後に異常陰影が出現するとされているが本症例における初診時ののう腫状陰影ならびに経過について考察した.

Metaphyseal Chondrodysplasia McKusick型の1例

著者: 藤田彰 ,   井上明生 ,   奥野徹子 ,   横田清司

ページ範囲:P.1225 - P.1229

 抄録:Metaphyseal ChondrodysplasiaのMcKusick型と思われる1症例を経験したので報告する。症例は13歳男性で,既往歴,家族歴に特記すべき事はない.現病歴:出生後,特に問題なく成長.1歳頃より頭髪が金髪へと変化.6歳頃より低身長が著しくなった.膝関節痛の為,1984年4月某医受診し,レ線にて膝関節周辺部のmetaphysisの異常陰影を指摘された.現症:身長・128.4cm,体重・28kg.指尖間距離・139cm.上肢の発育障害を殆んど認めない下肢短肢型小人症.毛髪は繊細な金髪で,手指末節および中節部の短縮,爪の変形短縮を認めた.知的発達の異常はなかった.レ線上,大腿骨遠位,脛骨,腓骨近位および遠位のmetaphysisの不整と骨硬化像を認めた.血液生化学検査で,電解質等特に異常はなかったが,免疫学的検査で,B-cell数,IgAの減少,またPHAによるblastogenesisでやや低値を示し,液性免疫および細胞性免疫異常の可能性が示唆された.

チフス性肋軟骨炎の1例

著者: 上野起功 ,   片岡紀和 ,   小保方浩一 ,   鈴木勝美 ,   塩川靖夫 ,   荻原義郎 ,   鶴田登代志

ページ範囲:P.1231 - P.1233

 抄録:1982年6月末,37歳の男性がインドネシア在住中,腸チフスに罹患し,投薬(CP)により軽快した.しかし8月中旬右前胸部に硬結腫瘤出現し,切開排膿を試みるも,難治性瘻孔を残したため肋軟骨部分切除にて治癒しえた症例を文献的考察を加えて報告した.

基本情報

臨床整形外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1286

印刷版ISSN 0557-0433

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