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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻10号

1985年10月発行

文献概要

手術手技シリーズ 脊椎の手術・30

胸椎および胸腰椎の手術 脊椎腫瘍に対する手術—椎体全剔出術について

著者: 原田征行1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1171 - P.1179

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はじめに
 脊椎腫瘍の手術的治療は腫瘍が良性か悪性かによって異なる.腫瘍が脊髄,神経根を圧迫し麻痺症状を来たしたものではその腫瘍を切除しなければならない.腫瘍による病的骨折があれば疼痛が強く,また骨折片が脊柱管内に突出し脊髄を圧迫する場合も手術的な適応がある.
 良性腫瘍では外骨腫などが脊柱管内に及んだときは脊髄圧迫症状を呈するので腫瘍を全剔出すべきである.軟骨腫,良性骨芽腫などで腫瘍が大きく,疹痛・機能障害の原因となれば切除すべきである.類骨腫は関節突起に多く発生し強い自発痛もあり,側彎を示すこともあり,診断が確定すれば切除すべきである.椎体に発生する巨細胞腫,動脈瘤様骨のう腫,血管腫は病的骨折を起こし易く手術適応となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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