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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻10号

1985年10月発行

文献概要

臨床経験

膝蓋骨化膿性骨髄炎の1例

著者: 浪花紳悟1 前山巌1 山上剛1 根津勝1 松井美房2

所属機関: 1鳥取大学医学部整形外科学教室 2済生会江津病院整形外科

ページ範囲:P.1219 - P.1222

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 抄録:9歳男児で発熱と左膝関節痛を初発症状とし,X線上初診時より左膝蓋骨近位端に骨透亮像を示す症例を経験した.血液学的に炎症所見,シンチグラフィーにて膝蓋骨に異常集積,CTにてlow density areaを認めた.病変部より菌の同定は不能であったが,同部の組織学的検索にて非特異的炎症像を認め保存的治療(安静と抗生剤の投与)にて良好な経過をとった.
 以上より比較的稀とされる膝蓋骨骨髄炎と診断した症例を報告すると共に急性骨髄炎ではX線上発症より2〜3週後に異常陰影が出現するとされているが本症例における初診時ののう腫状陰影ならびに経過について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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