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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻11号

1985年11月発行

文献概要

論述

ペルテス病における"sagging rope sign"(ロープ状たわみ陰影)の意義について

著者: 佐藤日出夫1 鬼満雅1 吉田仁郎1 鈴木幹夫1 後藤英隆2

所属機関: 1郡山療育園 2福島県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.1257 - P.1265

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 抄録:〔目的〕ペルテス病におけるsagging rope signの意義を検索するため,臨床的,X線学的治療成績との関連性を検討した.〔対象〕両側例を除き,発症後5年以上経過している79例である.〔方法〕最終診察時のX線写真にてsagging rope signの有無を調べ,これらを陽性群,陰性群に分け,臨床的,X線学的(Mose法,AHI,ATD)に両者を比較検討した.〔結果〕陽性例は56例,70.9%で,sign出現時期は発症後平均13.5ヵ月であった.陽性群は陰性群に比し,臨床的には有症状例,ROM制限例が多く,またX線学的にもMose法ではpoorが多く,AHIは72以下,ATD15以下が多く,総合的にも成績の劣る例が多かった,〔結語〕ペルテス病におけるsagging rope signは予後不良を示すものであり,臨床的,X線学的にも予後の推測に役立つsignであると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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