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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻11号

1985年11月発行

文献概要

シンポジウム 骨肉腫の化学療法

骨肉腫の全身化学療法の成果—特にメソトレキセート大量療法とアドリアマイシンを中心として

著者: 山脇慎也1 井須和男1 姥山勇二1 山口秀夫1 後藤守1 佐々木鉄人2 八木智徳2

所属機関: 1国立札幌病院整形外科 2北海道大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1268 - P.1275

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 抄録:歴史的には骨肉腫の累積生存率は13〜19%で,肺転移により80%が2年以内に死亡した.骨肉腫転移の第一標的臓器は肺である.アドリアマイシン,メソトレキセート大量療法を中心とした全身化学療法の導入は肺の微小転移巣を抑えて骨肉腫の予後を劇的に改善した.5年累積生存率は70%を期待できるようになった,骨肉腫の非化学療法群,アドリアマイシン単独治療群,これにメソトレキセート大量療法を併用した多剤併用群についてプロトコールごとに臨床的に,病理学的に,統計学的に比較検討して骨肉腫治療における全身化学療法の成果を吟味した.この結果をもとに更に安全で効率のよい骨肉腫治療のプロトコールが開発され患肢温存率も向上することが期待される.その主役となるのは多剤併用による全身化学療法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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