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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻11号

1985年11月発行

文献概要

シンポジウム 骨肉腫の化学療法

骨肉腫に対する免疫化学療法併用の意義と問題点

著者: 武内章二1 赤星義彦1

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1293 - P.1303

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 抄録:近年,骨肉腫に対する治療は合理的な化学療法と手術との併用により,治療成績は明らかに向上してきた.しかし現時点での制癌剤は抗腫瘍性に比して免疫抑制作用が強く,化学療法に際し宿主免疫能との相関は治療上極めて重要な問題である.したがって化学療法ではつねに腫瘍,薬剤,宿主の各各からみた諸条件を総合的に考慮し,三者のclinical balanceを基本として,個々の症例に適応した免疫化学療法がとられなければならない.特に全身的副作用による免疫能の低下,ならびにadverse effectsによる転移巣の増大には細心の注意が必要である.
 本稿では,骨肉腫に対する免疫化学療法からみた宿主免疫能と予後との関連について検索し,免疫化学療法の臨床的意義と問題点について検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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