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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻12号

1985年12月発行

文献概要

論述

変性性腰椎辷り症の手術—除圧とSpinal Instrumentationによる後側方固定

著者: 金田清志1 風間昶1 佐藤栄修1 鐙邦芳1 倉上親治1 小熊忠教1 山元功1 橋本友幸1 斉田通則1 中村一孝1 藤谷正紀2 樋口政法2

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2北海道整形外科記念病院

ページ範囲:P.1352 - P.1361

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 抄録:変性性腰椎辷り症Degenerative Spondylolisthesisの66例にmedial facetectomyによる神経除圧術とcombined distraction and compression rod systemのspinal instrumentation応用による後側方固定術を施行,平均術後2年3カ月で調査した.椎弓切除を行わない除圧術で神経学的改善は満足すべきものであり,本症における神経症状は椎間関節のdegenerative hypertrophyによるlateral recess stenosisと,一部central stenosisによる神経根障害が主体であった,馬尾神経障害も本除圧術で十分なる改善を示した.後側方固定術の併用は,olisthetic levelでの椎間不安定性や辷りの進行を阻止し,臨床症状の改善をより確実なものとした.Spinal instrumentationの応用は,骨癒合率で早期離床に拘らず95.5%と高率で,%-SlipとSlip angleの追跡調査では術前の辷り椎間の椎体配列異常を増悪させず,特別な合併症もなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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