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論述
年長児の三角筋拘縮症の特徴と治療について
著者: 柳川哲二1 小泉恵1 鈴木雅清1
所属機関: 1国立舞鶴病院整形外科
ページ範囲:P.1387 - P.1395
文献購入ページに移動18肢中17肢に鎖骨の下垂や屈曲,肩峰の屈曲や回転などの骨格の変形を認めた.また,CT所見では上腕骨骨頭が関節窩に対して外旋して亜脱臼位をとり,肩甲骨と共に側方へ回転移動していた,さらに患側の胸郭は圧迫されて狭小化していた.手術によって全例に外転拘縮,翼状肩甲の消失をみた.肩幅の狭小化も,かなり改善されたが,骨格の変形に由来する肩下りは幾分のこった.肩関節前方亜脱臼は治療に最も難渋したが,矯正は可能であった.しかし,肩甲骨の変形などにより肩関節が,やや前方へshiftし勝ちであった.
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