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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻12号

1985年12月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨頸部骨折に対するチタン合金製Captured hip screwの使用経験

著者: 平泉裕1 清水泰雄1 松尾一久1 藤巻悦夫2

所属機関: 1高津中央病院整形外科 2昭和大学整形外科

ページ範囲:P.1447 - P.1450

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 抄録:従来のステンレス鋼製compression hip screwに比べて,手術手技,生体適合性,強度等の面で優れているといわれるチタン合金製captured hip screwを使用する機会を得たので,器械の紹介に加えて,チタン合金とステンレス鋼の物理的並びに生物学的性質の文献的考察も行った.症例は,当院に入院した大腿骨頸部骨折患者11名で,内側骨折3名,外側骨折8名,年齢は43歳から88歳までの平均75.4歳である.結果:手術時間は平均60.7分,出血量は平均85.6gであった.観察観間は平均5.5カ月とまだ短いが,全員荷重歩行が可能であり,全身合併症による死亡1名を除いて,歩行に障害となるような下肢の変形は見られず,骨癒合も良好である.合併症の多い高齢者の手術には有利であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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