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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻12号

1985年12月発行

文献概要

臨床経験

両側性舟状骨—第1楔状骨間癒合症の1例

著者: 佐藤啓二1 小西陽一1 青木正人1 熊沢宏1

所属機関: 1社会保険中京病院整形外科

ページ範囲:P.1457 - P.1461

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 抄録:17歳女性,両側の舟状骨—第1楔状骨間癒合例を経験した.同関節に一致した軽度の膨隆と同部の圧痛が主たる症状であり,踵骨外反,扁平足等の変形はなく,距骨下関節の可動域も正常であった.アーチサポートの使用が効果的であった.病巣病変の把握に骨シンチグラフィー,断層撮影が有用であった.単一癒合が舟状骨—楔状骨間に認められたものは1959年Lusbyの1例,1979年Mikiの1例に続いて第3例目である.通常の癒合症では,骨化に伴う可動域低下が疼痛原因と考えられているが,この舟状骨—第1楔状骨間癒合例では軟骨性癒合部が存在するために相対的な力学的弱点を有することになり,このために疼痛が発生したと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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