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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻2号

1985年02月発行

文献概要

論述

一次修復を行った膝関節十字靱帯損傷例の経験

著者: 朴鍾大1 伊藤惣一郎1 成沢弘子1 木村好行1

所属機関: 1新潟県立新発田病院整形外科

ページ範囲:P.119 - P.125

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 抄録:膝関節十字靱帯損傷に対して,一次修復を行った30例のうち,26例を直接検診することができたのでその成績を検討した.成績判定には松原の評価法を用いた.以下のような結果が得られた.①十字靱帯損傷における,一次修復では,76%のほぼ満足すべき成績が得られた.②十字靱帯損傷,十次修復の成績は,前後どちらか一方の靱帯が,健常であるか否かで大きく分れる.③後十字靱帯単独損傷例のADL障害は少ないので,保存的治療例と手術的治療例の成績評価の比較は,スポーツ動作を加えた判断で行う必要があろう.④術後Pull out wireが切れている症例が多く縫合法,縫合材料に改良工夫を要する.⑤前十字靱帯単独損傷例が非常に少なかったが,これは初診時に見逃されている可能性があり,診断技術の向上が必要であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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