文献詳細
文献概要
手術手技シリーズ 脊椎の手術・26
胸椎および胸腰椎手術 側彎症(Scoliosis)に対する手術—Anterior Instrumentation
著者: 北原宏1
所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.151 - P.163
文献購入ページに移動脊柱側彎症の手術で,anterior instrumentationとして2つの代表的な方法がある.まず1965年,A. F. Dwyer1)はcable,plate,screwを使用して側彎矯正を行った.つづいて1975年,K. Zielke9)はそのmodificationとして,rod,plate,screw,nutと独特の器械でderotationをはかるventrale derotation spondylodese(VDS)を発表した.いずれにしても,側彎矯正の為に椎間板の切除を十分に行い骨移植,固定をするが,最近では世界的にみても術後の脊柱後彎発生防止を期待できるZielke法を用いることが多くなってきている.前方術式施行にあたっては,血管外科,胸部外科,腹部外科,一般外科的知識,技術が必要となる.
掲載誌情報