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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻2号

1985年02月発行

文献概要

臨床経験

特異な第1肋骨奇形と小斜角筋により胸郭出口症候群を呈した1例

著者: 上田孝文1 米延策雄1 冨士武史1 坂井学1 小野啓郎1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.169 - P.172

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 抄録:今回我々は一見偽関節を思わせる特異な第1肋骨奇形と小斜角筋の存在がその主たる原因と考えられる胸郭出口症候群の1例を経験したので報告する.症例は46歳男性,大工.主訴:左前腕〜指先部しびれ感.初め頸椎の異常に伴うRadiculopathyを疑い,脊髄腔造影・CTミエログラフィーを施行するも異常所見なく,種々の血管・神経テスト,鎖骨下動脈造影等より左第1肋骨奇形に伴う胸郭出口症候群を考え,左第1肋骨切除を施行.その際典型的な小斜角筋と思われる異常な腱様組織の存在も認めたため,併せて切除した.術後6カ月の現在すでに復職しているがとくに愁訴もなく経過順調である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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