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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻3号

1985年03月発行

文献概要

論述

骨肉腫患肢温存における術後患肢機能の検討

著者: 梅田透1 高田典彦1 保高英二1 井上駿一2 松井宣夫2 守屋秀繁2 遠藤富士乗2 石井猛2

所属機関: 1千葉県がんセンター整形外科 2千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.216 - P.226

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 抄録:1972年以降,我々が経験した骨肉腫83例のうち27例(33%)に患肢温存手術を行った.今回はこのうち経過観察が可能であった16例を対象にして術後患肢機能評価を行った.評価法はEnneking法および我々の方法に従った.<結果>1)自覚的には疼痛,ADL,患者の満足度も十分であった.2)他覚的には関節可動性は悪いが安定性,筋力は良好であった.13歳以下の例では全例に6cmから12cm(平均8.7cm)の脚長差がみられた.3)合併症では放射線による皮膚障害が多くみられ,その他局所感染は2例に,looseningは1例にみられたが局所再発は1例もみられなかった.4)総合評価ではEnneking評価で10例(63%),我々の評価では9例(56%)が良以上の評価となった.今後は患肢温存の適応の拡大および人工関節の材質についてさらに検討を要すと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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