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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻3号

1985年03月発行

文献概要

論述

外傷性膝関節血症の検討

著者: 水島斌雄1 岩田清二1 佐々木孝1 堀江康夫1 川久保誠1 飛弾進1 山内健二1 鎌田修博1 伊勢亀冨士朗2

所属機関: 1済生会神奈川県病院整形外科神奈川県交通救急センター 2慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.233 - P.239

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 抄録:膝関節血症を伴う膝関節急性外傷の正しい診断を得る目的で,外傷性膝関節血症例に対して徒手instability test,単純X線の他,関節造影,麻酔下の徒手検査,関節鏡等を行った.対象は1981年1月から1983年6月まで2年6カ月の間に,済生会神奈川県病院整形外科を受診した外傷性膝関節血症166例170膝である.診断の内わけは前十字靱帯損傷が全体の51%,後十字靱帯損傷が25%で,両者をあわせると全体の70%をこえる.膝蓋骨脱臼は11%,半月損傷は9%,osteochondral fractureは5%である.単なる滑膜損傷としか診断し得なかったものはわずかに8%に過ぎず,92%は関節構成体の有意の損傷を有していた.
 外傷性膝関節血症の診断に際しては,上記諸検査を駆使して正しい診断の確定につとめる必要がある事を強調したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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