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文献概要
症例検討会 骨・軟部腫瘍6例
〔症例6〕右脛骨腫瘍
著者: 和田成仁1 古屋光太郎1 川口智義2 網野勝久2 松本誠一2 磯辺靖2 真鍋淳2 北川知行3 町並陸生3
所属機関: 1東京医科歯科大学整形外科 2癌研究会付属病院整形外科 3癌研究所病理部
ページ範囲:P.282 - P.285
文献購入ページに移動病歴:昭和55年3月頃から,右下腿の鈍痛が出現し,徐々に増強するため,同年9月19日当科初診.生検にて,良性線維性腫瘍の診断を得て10月8日,病巣掻爬・自家骨移植を施行.翌56年2月,X線上再発を認め,3月生検で再度良性と診断し掻爬・保存骨移植を行った.56年10月,2回目の再発を認め,臨床的に悪性と判断し切断を勧めたが,患者の同意が得られなかったため,en bloc切除とセラミックによる置換を行った.2年後の58年12月,軟部に再発腫瘍を認め,生検材料より悪性と診断し膝関節離断術を施行した.術後Adriamycinによる化学療法を行い,現在再発転移を認めていない.
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