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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻3号

1985年03月発行

文献概要

臨床経験

右凸側彎をきたした左12肋骨類骨骨種の1例

著者: 木城利光1 花岡英弥1 崎原宏1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.305 - P.307

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 抄録 症例:56歳,女性.主訴:左側腹部及び左背部痛,現病歴:昭和54年ごろから主訴が出現し,昭和55年当院受診する.現症:左側腹部及び左背部に疼痛を訴え,同部に圧痛を認める.発赤,熱感はない.右凸の軽い側彎を呈する.神経学的異常は認めない.X線所見:第6胸椎から第3腰椎にかけ,右凸20°(Cobb法)の側彎を呈する.左第12肋骨に類骨骨腫を思わせる陰影を認める.結果:精査の上類骨骨腫との診断のもとに左第12肋骨を"en bloc"に切除し,疼痛の消失,及び術後3年において若干の側彎の改善を得た.また病巣部の未脱灰標本を作製し,類骨形成を確認できた.結語:左第12肋骨に発生した類骨骨腫の1例を経験したのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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