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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

脊柱側彎症に対するSegmental Instrumentation

著者: 谷俊一1 山本博司1 山下弘1 川上照彦1 近藤宗昭1 上岡禎彦1 久次米秋人1

所属機関: 1高知医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.349 - P.356

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 抄録:1982年3月から1984年4月までの約2年間に,29例の側彎症に対しL-rods segmental spinal instrumentationを適用し,その経験を基に,中等度側彎と高度側彎に分け,それぞれに対する手技的問題を中心に述べた.L-rods S. S. I.は,Harrington Instrumentationと比較して矯正率に差はなかったが,術後の外固定なしにより優れた矯正保持力を示した.しかも中等度の胸椎カーブにおいて最も優れた成績を示した.また,高度側彎にはHarrington Distraction Rodの併用が望ましいと思われた.腰椎カーブにおいては,H. I.と同様,矯正率が高い割にcorrection lossが大きく,後方手術における今後の課題と思われた.本法の最大の利点は強力な矯正保持力であり,外固定を省略できる点にある.しかし,その実施にあたっては,脊髄モニタリングの下に,atraumaticな手術手技の習熟が不可欠であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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